私たち、「こなみかん。」カップルのちーとれんが出会ってお付き合いを始めるまでのお話です。
ちー目線で語られていきます。
稚拙な文章ですが読んでいただけると嬉しいです♪
それでは、はじまりはじまり〜!
Prologue.✽2019年4月 出逢い
初めて会った日のこと、覚えてるかと言われたら正直そんな事ない。
一つだけ言えるのは…
____あの時はまだ、未来がこうなるってこと予想もしていなかった。
みなさんは、”運命”ってことば信じますか。
私、ちーが彼と出逢って、初めて”運命“を信じてみようかなと思った日のことを書いていこうと思います。
短大から四大へ編入したちー
2019年4月 20歳。
3月に短期大学を卒業。
私は大学へ編入学しました。
所詮、田舎の地方大学。
編入生だったこともあり、友だちが出来づらいのは仕方ありませんでした。
それでも、講義を重ねていくうちに
自然と周りとも話せるようになるもの。
前期が終わる頃には、フランクに話が出来る友人が出来ました。
2019年10月 後期スタート
夏休みが終わり、後期が始まりました。
友だちを作ることに元々期待していなかった分、短大時代よりも気持ちに余裕がありました。
自分を繕う必要もナシ。
女子たちの会話に混ざる必要もナシ。
前期で出来た声をかけてくれる数人と軽い会話するだけ。
それでも、全然不満はありませんでした。
私は人当たりは良いつもりだけど、深くは関わりたくない。
親友が作れないタイプの人間です。
1人で居たいけど、独りは嫌だ。
そんな私。
最初の運命。出会い。
2019年11月 ある講義がきっかけ
K先生の講義にて。
グループに分かれて課題研究&研究発表を行うことに。
私たちのグループは4人。
その中に彼がいました。
軽い自己紹介&4人のグループLINEを作る作業をしたところでこの日の授業はおしまい。
この日初めて同じグループになった男の子。
ほぼ男子とは接していなかったため、その時はそれ以上何事もなく解散しました。
のちに同棲するまでに沼ってしまうとは知らずに。
グループワークでどんどん仲が深まり…
課題研究のために与えられる時間は2週間。
その間に1、2回集まって話し合いPowerPointの作成をします。
3年生にもなれば、空きコマは比較的多かったので、私たちは集まる回数が多かった気がします。体感。
私たちって暇人なんだねぇって笑いながら、2コマ連続で話し合った日も。
思った以上にメンバー(特に彼)と居るのが楽しくて、話し合いよりお喋りに熱が入っちゃう。
でもこの時間があったから、彼と仲良くなるのにそう長くはかかりませんでした。
付き合ってから聞いたのですが、彼は私をどうやって手に入れようか戦略を悩んだのだそうです。笑
その戦略にまんまとハマっていたのだと思い知らされました。
ある日の放課後。
その日はバイトがあったのですが、出勤するにはまだ早い時間でした。
とはいえ、大学での用事は済んだので、取り敢えず帰ろうと思い駐車場に向かって歩いていたとき。
ポキポキッ(LINEの通知音)
彼から1件のLINEがありました。
いつの間にか個人LINEも交換していました。笑
ナチュラル過ぎて覚えていません。

もう帰り?

バイトあるから18時半くらいまではいいよ?

食堂来れる?
食堂では、彼とその友だちがおしゃべりしていました。
帰る方向が一緒なので、車通学のその子に家まで送ってもらうんだって。
2人とも時間に縛りは無いから食堂で駄弁ってて、話し相手は多い方がいいという事で私にお呼びがかかりました。
3人で話してた内容ははっきり覚えていないけれど、確実に話題になったのは課題研究のこと。
他のグループではどういう考えがあるのかリサーチしました。笑
楽しかったのは覚えています。
彼の友だちに悪い人はいません。
おかげで、この大学での男の子の友だちが増えました。
私、女子苦手なんです。
男子と話したり遊んだりする方が自分で居られる気がします。
今までもそう感じたことはあったけど、変に思われるのかなと思って、あまり男子とも接していませんでした。
基本的には一人行動。
たまに一緒に学生生活を楽しめるイツメンがいたら、と思ったこともありましたが、私には心から楽しめる相手がいませんでした。
いつも誰かと話す時は気が張って疲れてしまいます。
その日は私のバイトの時間があったので解散してしまいましたが、この日を機に彼とLINEのやり取りが始まりました。
気付かぬうちに惹かれていった
2019年12月
その頃には、彼も良いLINE相手。
毎日数件のやり取りをしていました。
内容は本当にたわいも無いことでしたが、中身の薄いやり取りを出来る人って大切な存在じゃないですか。
その頃お付き合いしていた別の男性がいたのですが、「ニヤニヤして誰と話してるのー?」とからかわれることもありました。
「友だちだよー」
と軽く流していましたが、今思えばこの頃から彼に好意を持っていたのだと思います。
いつものLINEのやり取りをするうちに、2人で遊ぼうということに。

2人の予定空いてるの25日だけだ
本当はイケないのはわかってるんてす。
元カレには悪いことをしたなぁと今でも思います。
ですがこの時私は「友だちと遊ぶだけだから」と何も躊躇することもなく

いいよー
彼氏(元カレ)も予定あるみたいだし。
と答えていました。
こうして、クリスマスに2人で会うことに。
クリスマスに二人きり。手作りのお菓子
待ち合わせまでは電車で移動しました。
普段は自車を運転して大学やアルバイトに向かっています。
久しぶりの電車で時間を持て余しつつ、ちょっぴりワクワクしながら電車に揺られます。
お気に入りのベレー帽を斜めに被って、昨日の電話のことが思い出されました。

俺、ショートヘアとベレー帽の組み合わせ好きなんだよね。
…あれ、なんか狙ったみたいな感じになってる?
特別な日に着たいなと思って買ったベレー帽。
前夜の電話とは関係なく、ベレー帽したいと思って服も選んでいました。
結果的に、フラグを回収した感じになってしまったけれど。
でも本当は、彼の好きなものを身につけたら、彼の中でもっと気になる存在になれるかな、くらいは思っていたような気がします。
待ち合わせに遅れるとの連絡があり、ひと足早く着いた私は、LINEを開いては返事が来ていないかとソワソワしていました。
待っているのは嫌いじゃありません。
クリスマス、彼にプレゼントは用意していませんでした。
結構急に決まった予定だったし、当時の交際相手へのプレゼントだけでも私のバイト代では精一杯でした。
その代わりと言ってはなんですが、マフィンを作っていました。
甘いのは苦手っていつか言ってたので、抹茶のほろ苦系のやつ。
その時は彼からの気持ちに気付いていなかったので、お菓子を作って行くと事前に伝えてありました。
初デート、ベレー帽、手作りのお菓子。
今でもいい思い出だなぁ、と我ながら思います。
“そろそろ着くよ”とLINE。
“はーい、待合室居るからね!”
待合室のドアが開き、
こちらに近付いてくる気配を横に感じます。

違う人だったらどうしようかと思った(笑)
ベレー帽なんて被るんだ。昨日話してたから?
そうだよ、と心の中で思いながら一応否定をしておきます。
恥ずかしいと意地張るタイプの女です。
終電が近い。この後どうするの?
その後、共通の友だちがバイトしてるお店行って2人で赤い顔したり、謎に2時間くらい散歩して彼の歴代彼女の話聞いたり。
暗くなってきて、2人ともどうすればいいかわからなくて、でもこのままバイバイするのも嫌で…
それで何故か電車で1時間、私のアパート近くの駅まで移動しました。
移動したからと言って、何かしたいことがある訳でもなく、大通りをぶらついていました。
この後、どうする?って聞いたけど、
彼ははっきりしない答えばかり。
そんな言いづらい事ってなんだろう。

本当にどうしたい?終電無くなっちゃうんじゃないの?

この後ずっと一緒に居てくれる?
きっと私の部屋に行きたいって意味だったんだけど、その時私にはまったく意味を理解できなくて。
始発まで一緒に居てあげたいのは山々だけど、寒いし眠いしかわいそうだったので、彼を車で送ることにしました。
当時お付き合いしていた人がいたからこそ、別の男性を部屋にあげるのはダメだって思ったんです。
そんなこと思うならそもそも遊ばないだろ、という言葉が聞こえてくるようで、全くその通りです。
その日、私がアパートに着いたのは午前2時過ぎ。
眠かったけど、何よりこの時間が終わってしまう事がとても惜しい気持ちでいっぱいでした。
あのクリスマスの夜に彼を家にあげていたら、と今では悔やまれるクリスマスの思い出です。
就活スタート。彼にも新しい彼女が。もやもや。
3年生の冬でしたので、就職活動をしなくてはなりません。
身も心も消費します。
私も12月に重たい腰をようやく上げたところで、新年明けて早々に一次面談が控えていました。
彼も結構早くからやってはいたみたいなのですが、新型コロナウィルスの影響で、選考が中断されていたようでした。
後期の期末試験や期末論文、就職活動、バイトとやることは沢山で忙しい中でも、毎日LINEはして、2~3日に一度は通話する生活。
当時の交際相手も同い年で、公務員志望でした。
連日の講座や面接練習、履歴書などの書類添削で忙しく、連絡も絶え絶えでした。
それにしたがって私と彼との連絡が増えていきました。
余談ですが彼には当時5年付き合っていた彼女が居ました。
クリスマスのあの日、彼を家まで送っていた車の中で、彼女の存在を知りました。
話を聞くと、あまり会わないし、連絡もしないそう。
別に会いたいと思わないとも言ってました。
好きだから付き合ってるんじゃないの?
好きじゃないのになんで付き合ってるの?
たまらず聞いてしまいました。
本当に不思議だったのです。
好きだから付き合うし、会いたいし電話もしたいし、一緒に居たいと思うのが自然のはず。
数日後、その彼女と別れたと報告を受けました。
理由を聞くと、好きじゃないのに付き合う意味ないから、と彼は答えました。
それから「別に好きな人が出来た」とも。
それから長く経たない内に、バイト先の女の子で付き合うことになったと伝えられました。
好きな人が出来た、と言っていたので別におかしいことは何もありません。
良かったじゃん!と明るく言うけれど、好きな人が出来たっていうは
私のことじゃないんだ、と思ってしまったのは、悪でしょうか。
彼からのプレゼント。就活の唯一の支え
2020年2月 彼が一生懸命選んでプレゼントしてくれた
彼が就職活動で神奈川県へ行った時、お土産を買ってきてくれました。
スヌーピーのぬいぐるみです。
新しい彼女へも誕生日の日付が入ったストラップを買ったそう。
渡してくれた日、彼女に買うプレゼントよりも悩んだよ、と言ってくれました。
ふわっふわで、ぐでんとしてるヌーピーがすごく可愛いんです。
初めてのプレゼントです。
今でも大切な宝物。
2020年3月 怒涛の1ヶ月。
3月はバイト・バイト・就職活動・バイト・バイトでした。
相変わらず公務員志望の交際相手は会う時間もない。
バイトまでの暇な時間を、彼とLINEや通話で過ごす、という日々でした。
よく、恋愛は片想いとか両想いかなぁくらいの期間が一番楽しい、というのはそうなのかも知れません。
2020年が始まってから、彼に新しい彼女が出来ても連絡(通話)は止まらないし寧ろ増えていきました。
元彼氏との時間より、彼と話してる時間が一番楽しかったです。(罪)
2020年4月-7月卒論&就活でメンタル負傷
3月は忙しい日々が続き、
あっという間に4年生になってしまいました。
私の学科は4年生から卒論指導が始まります。
就職活動もまだ終えておらず、卒業論文の執筆も重なって、4月なのに泣きたい気持ちでいっぱい。
しかもコロナウイルスのせいで授業は全てオンラインです。
もちろんゼミも。
卒論の文献を読みながら、面接対策をする。
移動費が莫大だからバイトも休む訳には行かない。
普通の就活生が普通にしていることが、私にとっては全てが重荷でしかありません。
周りは続々と進路が決定する中、就活が長引いていたことで就職出来ないかもしれない、と不安で眠れなかったです。
前期の4~7月はそんな苦しい日々が続きました。
きっとストレスは自分が思っている以上に溜まっていたんだと思います。
彼との通話中、泣き出してしまうことも何度か。

ちーは頑張ってるよ。
ダメなんかじゃないよ。
と肯定し続けてくれます。
いつからか、彼には弱さを見せられるようになっていました。
当時の交際相手よりも。
5月で内定先が決まった彼に対し、
私は8月の夏休み中に内定をようやく獲得。
一般的には2~3社から内定を頂くのが普通かもしれません。
でも私には何社も同時に選考を進めていくことが出来ず、1社に絞るというだいぶ崖っぷち就活をしていました。
それでも、その1社から念願の内定。
元彼氏よりも親よりも先に内定の報告をしたのは彼でした。
すごくホッとしたし、彼からのおめでとうもお疲れ様も全部特別な言葉のように感じました。
この時にはもう彼のことが好きだと確信しました。
残された学生生活。終わりと始まり。
学生最後の夏休みを思いっきり楽しむ
就活を終えた大学4年生に残されているのは、最後の学生生活をめいっぱい楽しむこと!
これに尽きます。
バイトはコロナウイルスのせいで(おかげで笑)ほとんど削られていたし、卒論も順調だったので、趣味とか彼との時間にたくさん時間を使った夏休み。
公務員志望のはだいぶ選考が流れまくっていたので、ほとんど2人一緒に過ごすことはありませんでした。
その分を埋めるように彼と通話したり、お泊まりしたり(おい)
夏休み前半は彼にとってツラい季節になってしまいました。(御不幸です)
彼からの連絡を待っている間は、悲しい時や苦しい時にすぐ側にいてあげられたら、と何度も思いました。
こういう時何もしてあげられないのかってあんなに支えてくれたのにって悔しい気持ちが溢れます。
2ヶ月の長い夏休みで気持ちは確信に。
夏休みが終わる頃には、彼のことが好きだと本気で感じるようになりました。
当時の交際相手が嫌いになったわけではないし、正直、別れたいと心から思った事はありませんでした。
でも、徐々に彼への気持ちが上回って行くにつれ、彼にも元カレにも失礼なことをしているという気持ちも膨らみました。
私は就職で地元を出ることが決まりましたが、元カレは地元に残ると言っていました。
私の就職先が東京に決まった時から、いえ、多分就職活動を始めた頃から、きっとこの人(元彼氏)とは別々の道を歩むんだと心のどこかでそんな思いがありました。
その思いを元カレに打ち明けると、元カレも同じ考えでいたようです。
それから間もなくして、私の誕生日を最期の日にすることを元カレと2人で決めました。
誕生日。別れた日そして告白した日。
2020年10月5日
この日は私にとって、2年3ヶ月の時間に区切りをつけた日です。
1日かけて元カレと最後のデートへ。
2人で調べたカフェでランチ。
そして2人が大好きなカラオケに。
最後だし、いつもの遊ぶ時のような場所、プランでいいよね。
変に思い出作りしてもね。
と、2人で話していました。
別れ際、その人の涙を初めて見たものだから、つられて私も泣いてしまいました。
また、会おうね。
東京来る時は教えてよ。
と言ってそれぞれの家に帰りました。
2020年10月5日 帰宅、そして
部屋に着いて灯りもつけず、ベッドに倒れ込みました。
すぐに彼に電話しました。
『…お待たせしました。時間かかってごめんね。ずっと待っててくれてありがとう。好きだよ。』
この日は、私にとって誕生日以上に
特別で大切な日になりました。
“運命”を信じてみようかなと思った日。epilogue
みなさんは”運命”ってことば信じますか?
講義のグループが同じになった日。
彼が神奈川の大学の入学手続きをし忘れた日。
私が、彼のいる大学に編入した日。
彼が食堂で私を初めて見かけた日。
iPhoneの機種、色、容量が一緒になった日。
スヌーピーが大好きなことを知った日。
笑いのツボが同じなことを感じた日。
会話で同じセリフがハモった日。
お互いが本当に心を許せる人であると思った日。
運命なんて信じていなかった私。
こんなにたくさんの出来事を目の当たりにし、驚かされ、それを表す言葉を”運命”以外に見つけ出すことが出来ませんでした。
___
彼はすごく気が利く、とても優しい男性です。
弟思いのいいお兄ちゃんです。
そして、私の前だけはかわいい甘えんぼさんです。
争うのが嫌いです。
私が機嫌の悪い日は、叱ってくれます。
大切だから言ってるんだよ。
この先何年もずっと一緒にいたいから。
そしてちゃんと許してくれます。
そんな彼が大好きです。
Fin.
コメント